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一般故障と対策Uシリーズ

一般故障と対策 UシリーズSシリーズはこちら

使用環境が悪かったり、乱暴な取扱いをしたり、または老朽化してきますと一般機械と同様で、種々の故障や不具合が生じてきます。
そのすべてを述べることは困難ですが、一般的な物を次に取上げてみますので、御参照願います。
この例にないものは特殊なことが多いので、ぜひ弊社特約店またはもよりの支店・営業所・分室ヘ御連絡願います。
下表アンダライン部はインバータホイスト特有のものです。インバータに起因する故障と対策も参照下さい。

故障内容 原 因 対 策
1

ホイスト又は押ボタンにふれると感電する。

・Iビーム又は押ボタン金属外函の接地不良。

・Iビーム表面に塗料などがついている。
インバータ出力電圧の高調波成分により漏れ電流が多くなる漏電ブレーカーの定格感度電流は不要動作防止のため100mA以上とする。
この場合漏電ブレーカーは漏電火災等の防止用であり、感電防止用ではないので、下記(5)項を厳守しなければならない。

・ホイスト又は押ボタンの絶縁不良

・他の機器、配線から漏電した電流がIビームを伝ってホイストに達する。

・床面の導電性が高い。
水など導電性の高い液体によって湿潤している鉄板上、鉄骨上、定盤上等で導電性が高い。

・アースを完全にする。

・塗料などを完全に除去

・点検・修理

・点検・修理

・乾いたコンクリート等導電性の低い床面とする。

2

ワイヤロープの損耗が激しい。

・横引、縦引の角度が多く、摩擦する。

・乱れ巻き

・平行より以外のワイヤロープ使用

・ワイヤロープ油をぬらなかった。

・使用方法改め

・次項参照

・ワイヤロープ取替え

・油塗布

3

ワイヤロープの巻きつけ、不揃いになる。

・横引、縦引の角度が大きすぎる。

・ワイヤロープにくせがついている。

・使用方法改め

・取替

4

リミットスイッチ2段目が動作する。

・ワイヤロープ逆巻き

・ 無負荷高速機能を設定して、上限停止設定をしていない。または、上限設定位置が高すぎる。

・正常に戻す

・適正な位置に上限を設定する

5

ワイヤロープ切断

・巻上中、物に引掛かる。

・ 薬品その他による腐食

・損耗の激しいワイヤロープをそのまま使用

・取扱い、保守点検を完全に行い、不良ワイヤは取り替える。

6

押しボタンを押しても動かない

・押ボタン故障あるいは、押ボタンケーブル断線

・電源スイッチ、ヒューズ、配線、トロリ接触不良、接触器・押ボタンなどの配線不良、ネジのゆるみなど。

・インバータが3相出力を出していない。

・センサからの信号がまったく返っていない。

・過荷重で巻上モータトルクが不足し、停止した。

・過頻度使用による巻上モータ温度上昇でトルク低下し停止した。

・RRS基板からの回転信号(2相信号)のうち片方の1相信号が返ってこない。

・修理又は取替

・点検、修理展開接続図参照

・インバータの点検

・ RRS基板の点検、取替信号線(マイクロホンコード)の断線点検。

・荷重を軽くする。

・使用頻度を抑える。

・RRS基板の点検、取替信号線(マイクロホンコード)の断線点検

7

巻上運転中、下降し、停止した。

・過荷重

・ 巻上モータの過熱

・巻上モータの断線

・荷重を軽くする。

・使用頻度を抑える。

・点検、修理

8

巻下中に急停止した。

・過荷重高速巻下げにより、インバータ過電圧トリップ

・使用頻度過大による放電抵抗温度上昇に伴う抵抗値上昇によりインバータ過電圧トリップ

・放電抵抗の断線

・荷重を軽くする。

・使用頻度を抑える。

・点検、修理

9

横行モータに電気は来るがうなるだけで始動に長く時間が掛かる。
(2秒以上)

・途中の配線、スイッチ不良トロリ接触不良、ネジゆるみなどで電気抵抗が大きくなっている。(始動時の電圧降下)

・配線が細すぎた、又は長すぎた。

・電源電圧が低すぎた。

・電磁ブレーキが開放しない。

・点検、修理

・選定表により、配線変更

・変圧器タップ変更

・13項参照

10

巻上下運転中に急停止する。

・リミットスイッチ1段目が動作

・電源電圧が低すぎたためインバータトリップ

・巻上ブレーキが制動する。

・過荷重、地球吊りによるインバータトリップ

・過荷重による落下検知

・ノイズによる誤動作

・巻下げる。

・変圧器タップ変更

・13項参照

・巻下げ、荷重を見直す。

・巻下げ、荷重を見直す。

・三相電源にノイズフイルタを挿入する。

11

モータが過熱

・始動頻度が大きい。

・電磁ブレーキが開放しない。

・運転時間が長い

・過荷重

・特別設計にする

・13項に同じ

・使用頻度を抑える。

・荷重を軽くする。

12

リレーは動作するが、電磁ブレーキが開放しない。

・電圧降下過大、電源電圧低すぎた。

・鉄心、ギャップ過大

・ギャップなし、調整過大

・可動部分のひっかかり

・ブレーキ回路ケーブルの断線、ネジゆるみなど

・ブレーキ回路ダイオード(直流)不良

・コイル焼損

・中央部スキ過大

・10項、11項参照

・ブレーキ板取替

・再調整

・修理

・点検、修理

・ダイオード組立取替

・14項参照

・修正

13

電磁ブレーキコイル焼損

・使用頻度大

・使用方法改めコイル取替

14

電磁ブレーキのききがわるい

・鉄心、ギャップの過大

・リレーの入りがわるい

・ブレーキ板に油が付着

・ブレーキ板取替

・リレー取替

・脱脂を行う

15

横行ブレーキのききすぎ、又はきかない

・ブレーキ調整不良

・調整ボルトで適正にする

16

横行ブレーキがきいたまま回転

・ブレーキコイル断線、誤結線

・ダイオードの故障、誤結線

・空隙の小さすぎ、又は大きすぎ

取替、修理

17

歯車音が異常に大きくなる

・歯車及び軸受の磨耗

・取替

18

横行車輸の空転

・Iビームの傾斜により駆動側横行車輪が浮いている

・Iビーム転送面に塗装、油、ほこりなどがついている

・ホイストの前後を逆にする。

・清掃又は必要あればグラインダーがけを行う。

19

トロリホイルがはずれ易い

・トロリ線張方規定通りでない

・トロリポールの方向が反対

・高さが合っていない

改善

給電関係 良否の判定方法(始動時の最低電圧の測定)

作業手順 判定対策
1

トロリ線の電源スイッチを切って、電圧計(テスタでも可)トロリポールの絶縁軸付近に接続する。

・3相共200V~220Vあれば合格(60Hzは240Vまでよい)なければ変圧器のタップ変更

・3相不揃いなら、変圧器配線関係調査

2

トロリ線電源スイッチを入れて電圧をよむ。

3

上記測定を各相共(RーS、Sー下間)行う。

4

上のように電圧計、電源スイッチを入れたまま上の押しボタンを押すと、始動時に一時的に流れる大きな始動電流による電圧降下のため電圧計の針は一度低い方にふれた後高い方にもどる。
この低い方にふれたときの最低電圧をよむ

・3相共180V以上なら合格

・前記電圧以下なら不可(改修方法前表10参照)

・3相不揃いなら、前表10(1)の原因による故障であるから修理する

5

上記4の測定を3相共行う

(注意)
電磁石が吸引したり、モータが始動したりする際の電圧は、上記4で測った最低電圧ですからこの最低電圧で必ず判定してください。 連絡の際も、2の電源電圧と共に4の最低電圧も必ずお知らせください。

(電源電流測定時の注意)
巻下運転時、荷重により巻上モータからインバータに回生エネルギーが戻るため、電源電流が流れないことがあります。 無負荷あるいはそれに近い荷重での巻上下運転時、殆ど電力を必要とせず高い2本の電源線により供給されるため、他の1本の電源 線には電流が流れないことがあります。
インバータの入力電流は正弦波でない為揺れて確定しないことがあります。

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